意外としぶり腹の症状の人は多いのですが、聞きなれないのは通常の便秘と勘違いして放置している人も多いからです。
しぶり腹の場合は決まって出たくても出ない感覚、又、便が出たとしても少量です。
残便感の他にも腹痛を伴う事がしぶり腹の症状です。
目次
しぶり腹になるメカニズムとは!?偽造の便意が正体!?
大腸を細かく分けると①盲腸、②上行結腸、③横行結腸、④下行結腸、⑤S状結腸、⑥直腸に分けられます。
それぞれで担う役割があり、水分などの吸収を担うのが②上行結腸と③横行結腸です。
便を形作る役割をしているのが④下行結腸と⑤S状結腸です。
最後に④下行結腸と⑤S状結腸で作られた便が⑥直腸に届くと直腸の役割である「排便反射」を起こします。
排便反射とは便が出来たのでその便を肛門から外へ出したいという脳への指令です。
この一連の過程が便意が出て、便を外に出したいと感じる要因になります。
しかし、しぶり腹の場合は腸内環境の悪化でこの一覧の過程に狂いが出てきてしまい、便が到達していなくても便意を感じたり、便を形作る事自体が難しくなってしまい「下痢」になったりと正常な腸の働きが出来なくなるのです。
さらに、腸内環境の悪化ではなく病気が隠れている場合は⑥の直腸に炎症が起きていて間違った「排便反射」を出している事が原因になります。
チェック!大腸の便を作る過程
①盲腸 | 現在のところ明確な役割は分かっていない |
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②上行結腸 | 胃と小腸で消化吸収されたかった残りの排泄液などを吸収 |
③横行結腸 | 胃と小腸で消化吸収されたかった残りの排泄液などを吸収 |
④下行結腸 | 便を半固形状に形作る |
⑤S状結腸 | 便を固形に形作る |
⑥直腸 | 便が作られてくると「排便反射」で脳に伝え便意を出す・病気によりここに炎症が起きていてもしぶり腹になる |
便秘としぶり腹は改善方法が同じ!?違う!?
いわゆる残便感があり、便が出ても、少し経過するとまた残便感を感じる事が多いです。
通常のしぶり腹の場合は便秘と間違えても問題ありません。なぜなら、原因が消化不良などで腸内環境の悪化が主だからです。
腸内環境を改善すれば通常のしぶり腹は治ります。便秘も腸内環境の改善で治す事が出来るので要は改善方法が同じだから便秘と間違えても問題ないわけです。

この場合は病気を治す事、その病気に気付く事が先決ですね!
しぶり腹の原因は大きく2つある!
1つは病気がありその「病気の症状の1つとしてのしぶり腹」の場合で、もう1つが腸内環境が悪い状態にある為に消化不良を起こしてそのせいでしぶり腹になっている「腸内環境悪化のしぶり腹」の場合です。
チェック!しぶり腹を血便(下血)の有無で見分ける
①血便・下血がある場合 | アメーバ性大腸炎や潰瘍性大腸炎、クローン病を患っている事が原因、最悪の場合大腸癌などの可能性もある |
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②血便・下血がない場合 | ストレスを強く感じている場合はストレスによる「過敏性腸症候群」を引き起こしている事が原因 |
③血便・下血がない場合 | 腸内環境が整っていない場合や悪化している事が原因の消化不良が原因 |
病気が原因の場合のしぶり腹とは!?
その場合には必ず病院での精密検査を受けて治療をすべきです。

しぶり腹を引き起こす病気には最悪の場合、死を招くような重病もありますので早急な対応が必要です。
チェック!しぶり腹を伴う病気一覧!
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 潰瘍性大腸炎
- アメーバ性大腸炎
- 直腸がん
- 大腸憩室(だいちょうけいしつ)症
- クローン病
消化不良が原因のしぶり腹とは!?
また、病気の1つであるストレスが原因の「過敏性腸症候群」も下血や血便を伴わないでしぶり腹症状を引き起こしますが、特別大きなストレスを感じていない場合には「消化不良によるしぶり腹」と考えるほうが妥当です。
消化不良によるしぶり腹は消化が良い食べ物を中心に食べるなどの対策もありますが、ほとんどが腸自体の環境が悪化しているので腸自体を強くしなくてはいけません。

腸内環境を改善させるには運動や多めの水分摂取、また腸内環境を整える作用がある食べ物などを多めに摂取すると効果が期待出来ます。
しぶり腹改善!腸内環境を整える4つの方法

しぶり腹を改善する方法は大きく4つあります。
毎日の有酸素運動
便秘には運動が良いと言われますが、腸内環境の悪化が原因のしぶり腹の場合も同じで適度な運動は腸を活性化させてくれます。

激しい運動よりも、軽い運動を続ける事が大切です。ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動を毎日続ける事で腸の活性化を促進させます。
多めの水分摂取
水分が少ない事も腸内環境を悪化させる原因の1つです。理想の水分摂取量は毎日2リットルと言われています。
腸内環境を整える食べ物・飲み物
腸の働きを整えたり、腸を活性化させる食べ物や飲み物をまとめています。

以下のような食べ物を定期的に摂取するようにすると腸内環境が改善する事に期待出来ます。
チェック!腸内環境を整える食べ物・飲み物抜粋
① | 日本茶(緑茶) |
---|---|
② | プルーン |
③ | ヨーグルト |
④ | 味噌 |
⑤ | 飲むヨーグルト |
⑥ | ヤクルト |
⑦ | オオバコ |
⑧ | 甘酒 |
⑨ | チーズ |
⑩ | オリゴ糖 |
⑪ | さつまいも |
⑫ | バナナ |
⑬ | 牛乳・低脂肪乳 |
⑭ | オリーブオイル |
⑮ | ハーブティー |
凝縮サプリメントの摂取

費用と相談しながらの決断になりますね!
原因別!しぶり腹の対策方法
しかし、しぶり腹には原因で分けると複数あります。それぞれのしぶり腹対策方法をまとめました。
簡単に言うと、ストレスが原因ではない他の病気の症状があれば病院で専門の治療をする事が先決です。
ストレスに起因する「過敏性腸症候群」が原因でのしぶり腹の場合は病院での薬物よりも根源になっているストレスを軽減させる事が先決です。
病院で貰う薬は症状を和らげる薬であって根本的に治すにはストレスの根源である問題解消や環境を変える事が必要です。

ストレスを含む他の病気が特にない場合は腸の働きの低下によるしぶり腹なので、腸内の環境を改善したり、腸を活性化させる必要があります。
7つのしぶり腹とその対策方法
しぶり腹の原因 | 対策方法・治す方法 |
---|---|
消化不良によるしぶり腹 | 消化不良を改善、腸内環境を改善すれば治る |
過敏性腸症候群によるしぶり腹 | 抱えてる問題が解決したり、現在の環境を変える事でストレスの度合いが弱まったり無くなれば治る |
大腸憩室(けいしつ)症によるしぶり腹 | 病院での精密検査、治療が必須 |
潰瘍性大腸炎によるしぶり腹 | 病院での精密検査、治療が必須 |
赤痢アメーバ症によるしぶり腹 | 病院での精密検査、治療が必須 |
直腸癌(がん)によるしぶり腹 | 病院での精密検査、治療が必須 |
クローン病によるしぶり腹 | 病院での精密検査、治療が必須 |

大腸炎、潰瘍などの病気が原因のしぶり腹の場合はその病気を治す事が先決で、病院での治療が必須ですね!
しぶり腹対策商品の人気おすすめ
血便や下血など他の症状があり、しぶり腹の裏に病気が隠れている可能性が少しでもある場合は早めの病院受診が必要です。
以下に紹介するグッズは腸を活性化したり、腸内環境を整えるタイプのグッズになります。
大手美容・健康サイトのランキングを引用しています。
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