【純米酒の選び方】失敗しないために必要な3視点+選ぶために知っておきたい7知識

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日本全国の酒蔵では、様々なタイプの純米酒を造っています。
美味しいものがたくさんあるので、どれを選べばいいか迷ってしまいますね。
ここでは、純米酒選びで失敗しないために必要な3つの視点、美味しい純米酒を選ぶために知っておきたい7つの知識を解説します。
ぜひ参考にしていただき、純米酒を心ゆくまで楽しんでください。

そもそも純米酒とはどんな日本酒?

そもそも純米酒とはどんな日本酒なのでしょうか?

純米酒の原料は知っていても、酒税法ではどのように規定されているのか、出荷量はどのくらいあるのかなど、知らないことも多いのではないでしょうか。

純米酒に興味がある方はこの記事をぜひ読んでください。

純米酒はどんな日本酒? 添加物が一切含まれていない唯一の日本酒

純米酒とは、米と米こうじ、水だけで造られた、添加物が一切含まれていない日本酒です。純米酒以外の日本酒は、例外なく添加物が含まれているので、純粋に米本来の味を楽しむことができる唯一の日本酒が純米酒です。

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純米酒選びで失敗しないために必要な3つの視点

純米酒は冷蔵庫を備えた酒店で買う

純米酒は、大きな冷蔵庫を備えている酒店で買いましょう。

純米酒はとても繊細なお酒なので、常温では味の劣化が進んでしまいます。

また、冷蔵庫を備えている酒店では、お酒の知識が豊富な店員さんがいることが多いので、純米酒についても色々と相談にのってくれます。

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美味しい純米酒の価格の目安を知ろう

純米酒は、一升瓶(1,800ml)なら3,000円前後、4合瓶(720ml)なら1,500円前後のものを選びましょう。

純米酒を造るためにはコストがかなりかかるので、一升2,000円未満のものはお勧めできません。

逆に何万円もする高価な純米酒もお勧めしません。

一升2,000円以上であれば美味しいものがありますが、初めのうちは一升3,000円前後を目安にすれば間違いないでしょう。

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純米酒は製造年月が新しいものを選ぶ

純米酒は、製造年月が新しいものを選びましょう。

純米酒には、必ず製造年月が記載されているので、確認してから買うようにしましょう。

純米酒のタイプにもよりますが、製造年月が1年以上も前のものは避けた方が無難です。

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美味しい純米酒を選ぶために知っておきたい7つの知識

純米酒は造り方の違いで4種類

純米酒は、精米歩合や醸造方法の違いで4種類に分類されます。

(1) 純米酒(じゅんまいしゅ)
(2) 特別純米酒(とくべつじゅんまいしゅ)
(3) 純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)
(4) 純米大吟醸酒(じゅんまいだいぎんじょうしゅ)

それぞれの特徴を知っておくと、ラベルを見ただけで自分の求めている純米酒を選ぶことができます。

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純米酒の味はおおまかに4タイプ

純米酒の味は、甘口か辛口、淡麗か濃醇の組み合わせで、おおまかに4タイプに分類されます。

(1) 淡麗辛口(たんれいからくち)
(2) 淡麗甘口(たんれいあまくち)
(3) 濃醇辛口(のうじゅんからくち)
(4) 濃醇甘口(のうじゅんあまくち)

純米酒の裏ラベルには、日本酒度や酸度が記載されていることがあります。

その数値を見ると、4つのタイプのどの味になるのか分かります。

それぞれの味の特徴を知っておくと、自分の好みの純米酒を選ぶことができます。

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原料の米「酒造好適米」の特徴と産地

純米酒の原料は、米と米こうじ、水です。その中でも味に一番大きな影響を与えるのが米です。

日本酒造りのために作られた米を「酒造好適米」(しゅぞうこうてきまい)といい、食用の米とは違いがあります。

酒造好適米は全国で100種類以上栽培されていますが、生産量が多く有名なものが4つあります。

(1) 山田錦(やまだにしき)
(2) 五百万石(ごひゃくまんごく)
(3) 美山錦(みやまにしき)
(4) 雄町(おまち)

山田錦は西日本、五百万石は北陸など、生産されている地域に傾向があります。

それぞれの味の特徴や産地を知っておくと、自分の好みの純米酒を選ぶことができます。

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原料の水「仕込み水」の特徴と産地

純米酒の原料は、米と米こうじ、水です。お酒の約80%が水です。

日本酒造りのために使われる水を「仕込み水」(しこみみず)といいます。

水は遠くから運ぶことができないので、酒蔵がある地域の水質がお酒の味に大きな影響を与えます。

水質は硬度という指標があり、その値によって2つの呼び方があります。

(1) 軟水(なんすい)
(2) 硬水(こうすい)

軟水で仕込んだお酒と硬水で仕込んだお酒は、味に違いが現れます。

また、地域によって軟水・硬水の傾向があります。

水もそれぞれの特徴や産地を知っておくと、自分の好みの純米酒を選ぶことができます。

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火入れをしない生酒・生原酒・無濾過生原酒の魅力

一般的な純米酒は滅菌のために2回火入れをしますが、1回も火入れをしないものもあります。

火入れをしない純米酒は、瓶詰めをするタイミングにより3種類あります。

(1) 生酒(なまざけ)
(2) 生原酒(なまげんしゅ)
(3) 無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)

これらの純米酒は、火入れをしたお酒にはないフレッシュ感があるので、とても人気があります。

ぜひ飲んでもらいたい純米酒です。

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秋限定のひやおろし・秋あがりの魅力

秋になると現れる季節限定の純米酒があります。

(1) ひやおろし
(2) 秋あがり

ひと夏熟成させているので、角が取れたまろやかな味が人気を呼んでいます。

火入れは1回のものが多く、フルーティーでフレッシュ感を残しているものもあります。

蔵元の意気込みが現れている絵柄のラベルもあります。華やかな紅葉が描かれてているものなら、瓶をテーブルに置いても秋を感じることができます。

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新酒・古酒・熟成古酒の違いと魅力

純米酒には、新酒(しんしゅ)と古酒(こしゅ)、熟成古酒(じゅくせいこしゅ)があります。

(1) 新酒:製造年月が酒造年度内の日本酒
(2) 古酒:製造年月が酒造年度以降の日本酒
(3) 熟成古酒:3年以上熟成させた日本酒

古酒といっても新酒と変わらないものが多いのですが、熟成古酒は明らかに味や色が違います。

最近は新酒の人気が高いのですが、熟成古酒にも根強い人気があります。

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まとめ

純米酒選びで失敗しないために必要な3つの視点美味しい純米酒を選ぶために知っておきたい7つの知識をお伝えしてきましたが、これから純米酒を楽しもうと思っている方にとって、有益な情報になりましたでしょうか。

バブル時代日本酒離れが叫ばれていましたが、全国の心ある酒蔵の努力によって、今では日本酒の素晴らしさ、特に純米酒の価値が見直されてきています。

一人でも多くの方に美味しい純米酒を飲んでいただき、この素晴らしい日本酒文化が、全国にそして世界中に広がっていくことを願っています。

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