
ビールには「生ビール」がありますよね!

それには日本のビールの歴史が関係してます。
ちなみに樽(たる)、瓶(ビン)、缶とも全部中身は全く一緒のビールです。
そのほとんどが「生ビール」になります。
目次
生ビールの認識の違い?生ビールの定義は?日本のビールは生ビールだらけ!?

しかし正確に言うとこれは事実ではありません。
現在の日本ではほとんどがビール製造の過程で加熱処理をしないのでほとんどのビールが生ビールになるのです。
しかし、実際の日本での風潮としては生ビールは居酒屋や飲食店で飲む「樽にサーバー器具を設置してビールサーバーから注ぐビール」と言う認識があります。

まだまだ生ビールはビール樽からのビールと認識している人が多いのが現状です・・・。
「生ビール」と言われるにはビールメーカーの戦いも歴史にあった?サントリーとアサヒの戦い?《ビールの歴史がおもろい》

生ビールの定義には歴史が関係しています。
1967年にサントリーが「純生」と言われる瓶に詰めたビールを発売しました。
このビールは画期的でロケットでお馴染みのアメリカのNASAが開発した「高性能ミクロフィルター」をビールの製造過程に取り入れて、加熱処理をしないと酵母を取り除く事が出来なかったビール製造過程を一新しました。
この「高性能ミクロフィルター」により熱を加える事なく酵母を取り除く事が出来ました。これがビールを「生」と呼ぶきっかけになったんです。

始めはSuntoryが「生ビール」として「純生」でシェアを急激に伸ばしました。
サントリーは「純生」でシェアを伸ばしましたが、翌年の1968年にアサヒビールはサントリーがビールの重要要素である酵母を取り除いてしまう事をデメリットと称して「アサヒ本生」を発売しました。
この「アサヒ本生」は酵母を取り除かない状態で出荷したビールです。
当然酵母が生きているので賞味期限は2週間以内が必須。完全冷蔵保存を顧客に徹底するなど早い消費を促したビールでした。

アサヒはこれを「真の生ビール」と明言してサントリーの「純生」を圧倒させました。

バトル始まりましたね・・・。
『生ビール論争』
「熱処理をしないビールはすべて生ビール」というサントリーの主張と、「酵母菌を取り除いたビールは生ビールではない」というアサヒを始めとする他社の主張は平行線を辿った。
出典:Wikipedia
公正取引委員会は熱処理をしないビールを「生」に!【最終的な生の定義】

やっと生ビールの定義が定まります。
公正な取引を主とする日本の公正取引委員会がこの生ビール問題に参入、何度もの会議を重ねた結果、「熱処理をしないビールを生ビールとする事」と提示しました。
それ以降、生ビールは「熱処理をしないビール」なので各社とも高性能のフィルターを使用して熱処理をしない生ビールが誕生したわけです。
と言う事は、缶に入ったビールも、瓶(ビン)に入ったビールも、樽生と呼ばれるお店が出すジョッキで飲むビールもすべて生ビールになるわけです。

お店に行っても瓶(ビン)ビールを生と謳って出しているお店がありますが、違法じゃないんですね~。

しかし、まだまだ一般的な日本の風潮は生ビールは「お店の樽ビール」のイメージが強いのです・・。
まとめ
生ビールって一言で言ってもビールメーカーの戦いなどの歴史がありました。
今でも生ビールはお店の樽生を指す事が多いですが、定義としては「熱処理をしていないビール」の事なので覚えておきましょう!
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