洗濯物は外で太陽の下で乾かしたい!と思うのですが、実際は天候や家事ができる時間帯の制約や防犯上の理由などなどでやむなく部屋干ししなければならないことがあります。
また、花粉が飛び交う時期は、花粉症の症状を和らげるために敢えて部屋干しをすることがあります。
さて、理由はいろいろありますが、部屋干しできになるのは”ニオイ”ですね。
これは、洗濯物に付いた菌が主な原因です。
対策としては、部屋干し用の洗剤を使用したり、菌が増える前に手早く乾燥させたりしてしまうことです。
そのために、役立つのはエアコンです。
ですがエアコンの暖房と除湿は状況に合わせて使い分ける必要があるのです。
目次
部屋干しの洗濯物は暖房と除湿早く乾くのはどっち?温度による使い分け?
結論を出す前に、”洗濯物が乾く”ということはどういうことかを見ていきます。
洗濯物を乾かすためには、洗濯物が含んでいる水分をどこかに追いやってしまわなければなりません。
多くの場合、洗濯物から周囲の空気に水分を追い出します。空気はその中に水分を水蒸気の形で含んでいます。
ある決まった容量の空気が含むことができる水(水蒸気)の量は飽和水蒸気量とよばれ、温度で決まります。(より詳しくは圧力もありますが、室内の圧力は1気圧で一定ですので省きます)。
温度が高いほど飽和水蒸気量は増えます。
洗濯物から空気中に水分が移動する速さは、洗濯物周囲の空気内の水蒸気量と飽和水蒸気量の差と、周囲の空気の移動速度で決まります。
ですから、洗濯物周囲の気温が高くて乾燥している、さらに気流があればよく乾くのです。
そうなると、エアコンの使い方は、周囲の気温に合わせて選ぶ必要があります。
夏場の高温多湿なら除湿を選びます。暑い夏の最中に暖房で加熱したら、室内にいる人はたまりません。冬場の低温で乾燥した状況には暖房が有効になるのです。
空気の流れも重要!送風機能や扇風機を使う?フィルタ洗浄は大切?
そしてもう一つのポイントは空気の流れです。
洗濯物に適当な風が当たるようにすることも早く乾かすためのポイントになります。
エアコンの送風機能でもよいですが、室内の温度を一定にする機能を兼ねた扇風機と合わせて使うのも効果的です。
さらに、より電気代を節約したいのなら、フィルタの状態にも気を付けたいものです。
月に2回のフィルタ掃除は、年間の電気代で700円くらいになるそうです。
フィルタにほこりが詰まっていると、空気の流れが悪くなりますし、ほこりを室内にまき散らすことにもなります。
まめなお掃除と季節に応じた適切な運転モードの選択で節約しながら上手に洗濯物を乾かしましょう。
エアコンの暖房と除湿、電気代が安いのはどっち?時期による使い分け?
株式会社アイアンドシー・クルーズが運営するenepiの記事に基づいて電気代を比較してみます。
たいていのエアコンには暖房・除湿・冷房の機能が付いています。
電気代を基準に比較するとき問題になるのが除湿機能です。
除湿は、取り込んだ空気の温度を少し下げて除湿します。
これは冷房除湿です。湿度は下がりますが温度も少し下がってしまいます。
そこで、この冷えて乾いた空気を再度希望の温度に調整するのが再熱除湿です。
enepiのデータによると、暖房と冷房除湿の電気代の比は3.39対1で冷房除湿がお得になります。
一方、暖房と再熱除湿の比は1対1.19となって暖房がお得になります。
このことから、夏は涼しくなる効果が得られる冷房除湿が、冬は暖房がお得な方法になります。
まとめ
部屋干しで暖房と除湿はどちらが早く乾くのかって事やどちらが電気代が安いのかって言うのは温度や時期での使い分けが重要になってきます。
ベストは年中洗濯物が早く乾いてニオイ無しに。さらに年中電気代が平均よりも割安で過ごせるとお得感満載ですよね!
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